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タイ映画雑学百科
< これがタイのパロディー映画 >


抱腹絶倒、いかにもタイ映画らしいパロディー作品を見てみよう !

" スパイダーマンのパロディー "
【 マーキュリーマン < Mercury Man / มนุษย์เหล็กไหล > 】
2006年作品
 アメリカでコミックを映画化した「スパイダーマン」のタイ版といったところ。しかし、特撮、アクション、ストーリーとどれをとってもひどい。飛んでくるミサイルを、高射砲一発で仕留めてしまうというのはあまりにもお粗末。アクションもカメラが寄り過ぎているのとカット割りが頻繁にあり過ぎて、実際にはどこまでアクションが行われているのかよくわからない。それから、ストーリーのテンポも良くないので、作品が長く感じ見ているのがつらい。残念ながら、これがタイ映画の実力か?「ビハインド(the Unborn (The Mother))」<2003年>のバンデット・ソンディー監督作品。
 まあ、タイのパロディーだと思って広い心でご覧ください。



" 007 ジェームズボンド・シリーズのパロディー "
【 ジェームズ・バーン 077< James Barn 077 / เจทส์บาน 077 พยัคฆ์ร้าย สติแตก > 】
2004?年作品
 喜劇俳優であるコーム・チュアンチューンが主演するイギリス映画「007シリーズ」のパロディー版コメディーだ。タイで作られた007シリーズのパロディー映画としては、他に「チェーム(ス)・ベーン 007(James Band 007)」<1980年>がある。
 コーム扮する077である諜報員が爆発の影響で記憶を無くしてしまい…というストーリー。冒頭のタイトルバックはやはり007風だが、音楽は違っている。エンドタイトルでは007風の曲が使われているが、、おそらく著作権法に違反しない程度にかなり変えてある。その辺が1980年の作品とは違うところだ。
 内容は、残念ながら大したことはない。秘密兵器も笑うに笑えないちんけなものだし。興味がある方はどうぞ、という出来。くだらないストーリーだが、出来は1980年作品の方が上。

【 ジェームズ・バンド 007 < James Band 007 / เจมส์แบน 007 > 】
1980年作品
 ご存知、イギリス映画の「007シリーズ」のコメディー版パロディーだ。タイトルバックが本家と似ているのはいいとして、007のテーマ曲をフルコーラス使っているのだがこれは著作権の問題にはならないのか?使用許可は取っていないと思うが。その他、一部ではあるが西部劇や「スター・ウォーズ(Star Wars)」<1977年/アメリカ>の音楽も使われている。「スター・ウォーズ」に至っては、しまりのない顔のC3POやR2D2も出てくる。
 古い作品でかなりふざけた内容だが、なかなかおもしろい。任務でパタヤーを訪れたベーン(ボンド)が、サムロー(人力三輪車)に乗っているところを暗殺されてしまう。そのサムローの車夫が、ベーンに代わって任務を果たすという内容。この車夫が、本家のボンドとは似ても似つかない容姿のおじさんで作品を盛り上げてくれる。残念なのは、最後の犯罪組織の秘密基地に忍び込んでからストーリーの進行が停滞し、組織の親分は簡単に逃げてしまうし秘密基地は突然爆発してしまい終わりという結末。いや、ラストはベーンと美女複数が海の上で…だった。



" 「蛇拳」「酔拳」のパロディー "
【 (タオフアイ ライ・リアオ) < Thao Huay Lai Liew / เต้าฮวยไล้เหลี่ยว > 】
1980年作品
 ジャッキー・チェン主演でヒットした香港映画の「スネーキーモンキー蛇拳(Snake in the Eagle's Shadow)」<1977年&、「ドランクモンキー酔拳(Drunken Master)」<1978年>のタイ版パロディー作品。
 タイのチャイナタウンを舞台にしたコメディーで、蛇拳や酔拳が登場する。悪の集団が使うのが蛇拳で、それを倒すべく主人公が習うのが酔拳だ。本家に登場する酔拳のろう師匠役も出てくる。
 さて、肝心のクンフーはというと、ジャッキーには遠く及ばないがタイにしては?かなりちゃんとしたものを見せてくれている。。
 原題は「豆腐(タオフアイ) 振り向いたら塗りつけろ」と訳すのであろうか?作品を見れば豆腐の意味は分かるのだが、奇妙なタイトルである。作品的にはそれほど大した出来ではないが、「蛇拳」「酔拳」ファンならこんなものもあるのだということで見てみても損はないであろう。


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