[ A D ]





第29回東京国際映画祭
< 29th TIFF International Film Festival >

・・・

[開催期間] 2016年10月25日(火)~11月3日(木)
[会場] ・・・
[URL] http://2016.tiff-jp.net/ja/
 1985年より開催されている、日本唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。




<上映されるタイ関連映画>
[邦題] メコン大作戦
[英題] Operation Mekong
[原題] 湄公河行動
[製作年] 2016年
[製作国] 香港、中国
[監督] ダンテ・ラム
[出演者] チャン・ハンユー、エディ・ポン
 ノンフィクション・アクション作品。中国にその源を発し、ミャンマー、ラオス、タイを通り下流域へと流れる世界を代表するメコン川。中流域には、ミャンマー、ラオス、タイ三国にまたがる黄金の三角地帯(ゴールデン・トライアングル)と呼ばれる麻薬製造で有名な不法地帯があった。そのメコン川で、中国船が拿捕されて乗組員13人が殺されるという事件が発生した。その事件の調査に、中国、タイ、ミャンマー、ラオスの四ヵ国が共同で捜査に乗り出すが、中国は独自の部隊を派遣し…。
 中国では大ヒットした作品。2011年に実際に起こった事件に取材し、作られている。ストーリーの舞台の多くはタイ。おそらく、タイでもかなりのロケが行われていると思われる。タイの俳優陣も出演している。日本では、第29回東京国際映画祭で日本プレミアが行われた。
 とにかくアクションがすごい。123分というやや長い上映時間だが、次から次へと続くアクションで最後まで一気に見せてしまう。どの程度事実に基づいたストーリーかは分からない。複数の国のいろいろな組織が登場してくるので、人物関係も少し分かりにくい。突っ込みどころがある部分も決して少なくないのだが、観客を飽きさせることはない。
 製作費も、ものすごくかかっているのではないだろうか? さすがタイだなと思わせるシーンもあった。タイで最も大きな鉄道駅であるフアラムポーン駅(バンコク駅)で、列車を留めたまま(営業中に)アクション・シーンの撮影が行われている。おそらく、近くには一般客もいたことであろう。これは、日本では考えられないことだ。さすが、映画撮影大国タイといったところである。
 本作のいちばんの見せ場は、ラストではなく中盤の麻薬の取引をショッピング・モール内で行うシーンではないだろうか? モール内で、とてつもないアクション・シーンが展開されるのだ。これをセットで撮るにはお金がかかり過ぎるので、ロケであろうとは思った。だが、それにしても・・・。監督の言によると、(どこの国かは言及しなかったが)本物のショッピング・モールで撮影したそうだ。しかも営業したままで撮影したらしく、各店舗には迷惑料を払ったとのこと。また、撮影で壊してしまった部分もあるので(作品を観れば、分かるが)、その補償もしたとのこと。
 この作品は全編殺人シーンが多くかなり残酷な場面もあるので、あまり子供には見せたくない気がする。また、本作では、人間が銃弾を浴びてもなかなか死なない。そして、麻薬組織の幹部を生きたまま捕まえろと言われても、あの銃撃戦の中では不可能だろう。しかし、・・・。
 エンド・ロールに使われている裁判の画像は、本当の逮捕者たちのものであろうか? 顔もはっきりと写っている。
 出演したいた俳優陣も男気があって、いい味を出している。ところで、エディ・ポンって国広 富之に似ていないだろうか? タイからは、ウィタヤー・パーンシーガーム(タイの悪軍人役)らが出演している。ウィタヤー・パーンシーガームの出演作としては、日本で公開された「ルパン三世(Lupin the Third)」<2014年/日本>、「オンリー・ゴッド (オンリー・ゴッド・フォーギブズ/Only God Forgives)」<2013年/フランス、デンマーク、タイ、アメリカ、スウェーデン>、「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part Ⅱ)」<2011年/アメリカ>や「ニンジャII シャドウ・オブ・ア・ティアー(Ninja II Shadow of a Tear)」<2013年/アメリカ、タイ>、「ザ・マーク リデムプション(The Mark Redemption)」<2013年/アメリカ>、「チョイス(Choice)」<2012年>、「プリンス・アンド・ミー 4 エレファント・アドベンチャー(The Prince and Me 4 The Elephant Adventure)」<2010年/アメリカ>、「スニー・エ・レレファン(Sunny Et L'éléphant)」<2007年/フランス>などがある。
 あと、確認ができていないが、麻薬組織の方目が悪い幹部は、ピン・ラムプラプルーン(Ping Lumpraplerng/พิง ลำพระเพลิง)か?
[作品解説] ※東京国際映画祭IPより
 香港“男気映画”の巨匠ダンテ・ラム、『破風』(TIFF2015出品)に続く新作は久々の武闘派アクション! ミャンマー、ラオス、タイにまたがる「黄金の三角形」の無法地帯に乗り込んだ男たちを待ち受けるのは…。エディ・ポン主演。

Trailer


【 タイ映画 & ミュージック DVD, CD販売サイト 】
A
D


※各写真、映像、文章等は無断で使用することはできません。
< (C) Copyright managed by Asia Network Co., Ltd./All rights reserved. >