<上映されるタイ映画> |
[邦題] |
観覧車 |
[英題] |
Ferris Weel(Ching Chaa Sawan) |
[原題] |
ชิงช้าสวรรค์ |
[製作年] |
2015年 |
[監督] |
Phuttiphong Aroonpheng |
[出演者] |
Jarunun Phantachat、Knakron Sintubulkul、Kitinun Jaiyen |
ドラマ。上映時間25分のショート・フィルム。ミャンマー人(映画祭のHPでは「無国籍」となっているが)の小さな男の子を連れた母親が、働くためにタイへ不法入国してくる。作品の冒頭で男たちに「タイの国歌を歌え」と言われたのは、彼女がタイ人ではないことを確認するためだ。二人が訪れる市場はタイ領内だが、そこにいる人々の服装はミャンマー人のようだ(国境近くに住む相互の国の住民は、パスポート等がなくても越境可能な場合があるが)。 コンビニエンス・ストア内で男の子が行った行為が、何なのか分からない。そして、着ぐるみが、唐突に登場してくる。あそこに、遊園地があってもおかしくはない。タイには、移動遊園地というものがあるのだから。しかし、着ぐるみは母親から痛い目に遭わされたにもかかわらず、なぜ親切にしたのであろうか?そして、あの観覧車のラストが意味するものが分からない。作者は、いったい何を描きたかったのであろうか? 日本では、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(Short Shorts Film Festival & Asia)」で上映された。原題(泰題)の「チンチャーサワン」とは、「観覧車」の意。ちなみに、「チンチャー(ชิงช้า)」とは「ブランコ」、「サワン(สวรรค์)」とは「天国」の意。タイ語で「観覧車」とは、「天国のブランコ」という意味だ。 |
[ストーリー] ※「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」HPより 無国籍の母親が仕事を見つけるため、5歳の息子を連れてミャンマーとタイの国境を流れる川を渡る。道中、謎めいた猿の着ぐるみに出会う二人。後を追うと、こんな所にあるはずのない空間とカラフルなゴンドラの観覧車にたどり着く。 |