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第26回東京国際映画祭
< 26th TIFF International Film Festival >


東京国際映画祭

[開催期間] 2013年10月17日(木)~25日(金)
[会場] ・・・
[URL] http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/
 1985年より開催されている、日本唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。

「マリー・イズ・ハッピー」

<上映されるタイ映画>
[邦題] マリー・イズ・ハッピー
[英題] Mary is Happy, Mary is Happy
[原題] Mary is Happy, Mary is Happy
[製作年] 2013年
[監督]  ナワポーン・タムロンラタナリット<Nawapol Thamrongrattanarit/นวพล ธำรงรัตนฤทธิ์>
[出演者]  パッチャヤー・プーンピリヤ、チョンニカーン・ネートジュイ
 ドラマ作品。卒業間際の高校三年生である女の子、マリー(パッチャヤー・プーンピリヤ)とスリ(チョンニカーン・ネートジュイ)。彼女ら二人が中心になり、卒業アルバムを作ることになるが…というストーリー。
 実際にMs. Maryが、Twitterに投稿したものを脚色して映画にしたもの。410通ものツイートが、画面上を飾る。東京国際映画祭のパンフレットによると、「21世紀のニューメディア混合ムービー」だそうだ。たしかに、ツイートを画面に映し出し、そこから映像を展開していく変わったスタイルの作品だ。
 ストーリーの基幹は、主人公である二人の女学生が卒業アルバムを製作するというただそれだけの話だ。しかし、そこに男女の恋愛(タイらしく同性愛も出て来るが)、友情、学校(権力?)との葛藤、事件、ユーモアなどが絡んでくる。
 ドラマ性は薄いのだが、なかなかおもしろい映像タッチだ。ユーモアがところどころに散りばめられているのだが、これがいいセンスをしている。中国製のiPhoneが爆発したり、レッド・ブル(栄養ドリンク。これ、まさかスポンサーではないですよね)が出てきたりと傑作だ。セリフの中に、映画関係のこともよく出てくる。「ウォン・カーウァイ(王家衛)」、「ゴダール」(タイでゴダールは有名なのか?)、「ライフ・オブ・パイ」に「オーメン」(この作品はいくらなんでも若い子はあまり知らないでしょう)などなど。そして、物語展開の主な場所の一つである、線路脇の屋台の名前が「カノム東京(ขนมโตเกียว)」(これ、東京では売っていないがタイでは売っているクレープの一種のこと)。
 作品の前半と後半のタッチが微妙に違うよう感じがする。○○が死んだ後(この死に方には思わず笑ってしまうが)からが、少し違ってきている。後半はやや重い感じだ。そのために、作品の長過ぎる感も少し出てきてしまう。この辺が、この作品の弱点かもしれない。ショート・ムービーとして、○○が死んだところでこの作品を終わらせてもよかった気がする。ちなみに、上映時間は125分。
 途中から男性教師役で登場してくるのは、日本で公開された「レベル・サーティーン(13 Beloved)」<2006年>でハエを食べた主演男優のクリサダー・スコソーンだ。第26回東京国際映画祭で上映された。イタリアの第70回ベニス国際映画祭(Venice International Film Festival/2013年)でも上映されている。
 ナワポーン・タムロンラタナリット監督には、「36(36)」<2012年>という作品がある。本作の脚本も担当し、2pmのニックンが映画デビューして話題となった「セブン・サムシング(Seven Something)」<2012年>(この作品の中の「14」を担当)の脚本を共同で担当した人だ。また、「ホーム(Home)」<2012年>の中の第三作目も書いており、「トップ・シークレット 味付のりの億万長者(Top Secret/The Billionaire)」<2011年>、「バンコク・トラフィック・ラブ・ストーリー(Bangkok Traffic Love Story)」<2009年>なども共同執筆している。
[ストーリー] ※東京国際映画祭HPより
 卒業間際の女子高校生たちの学園生活と愛と友情を等身大に描く、ガーリーな新感覚タイ映画。410通のツイートが画面にあふれ、ストーリーを進めていく、21世紀のニューメディア混合ムービー。
ナワポン・タムロンラタナリット監督のブログ Nawapol / Thamrongrattanarit
ナワポン・タムロンラタナリット監督のFacebook Nawapol Thamrongrattanarit


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