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関西クィア映画祭 2013
< Kansai Queer Film Festival 2013 >

[開催期間] [大阪]2013年9月14日(土)~16日(月) [京都]2013年10月4日(金)~6日(日)
[会場] [大阪会場] ヘップホール、[京都会場] 京大西部講堂
[URL] http://kansai-qff.org
 「あなたはどんな性別で暮らしていますか?」
 「恋愛やセックスは好きですか?どんな恋愛やセックス、人との関わり方をしていますか?」
 「「男らしさ」や「女らしさ」が期待されることに、しんどくなった経験はありませんか?」
 こういった「男女という制度」の枠組みから出て、自分らしい性を生きている人たちが、既に沢山います。典型的であってもなくてもいい、変 (=クィア) でもいい、性のあり方は多様だ、私たちは生きていける。そんなメッセージが溢れる映画を上映する「みんなのお祭り」です。
(関西クィア映画祭HPより一部抜粋)


「ジェリーフィッシュの恋 (イエス・オア・ノー)」

<上映されるタイ映画>
[邦題] ジェリーフィッシュの恋 (イエス・オア・ノー)
[英題] Yes or No
[原題] อยากรัก ก็รักเลย
[製作年] 2010年
[監督] サラサワディー・ウォンソムペート(ナーイ)<Sarasawadee Wongsompetch/สรัสวดี วงศ์สมเพ็ชร>
[出演者] スチャー・マーナイン(スチャーラット・マーナイン/オーム)<Sucharat Manaying(Aom)/สุชารัตน์ มานะยิ่ง>、スパナート・チットリラー(ティナー)<Supanart Jittaleela(Tina)/ศุภนาฎ จิตตลีลา>、アリサラー・トーンボリスット(キウ)<Arisara Tongborisuth/อริสรา ทองบริสุทธิ์>、Soranut Yupanun、イン・ブドーカン(インティラー・ユーンヨン(イン))<In Budokan/อิน บูโดกัน(อินทิรา ยืนยง)>、ソラナット・ユパーナン(ボーン)
 主人公は、大学に通う普通の女の子パーイ(オーム)。ある日、寮の彼女のルーム・メイトとして、トム・ボーイ(Tom Boy/男性のような格好をした女の子)のキム(ティナー)がやってくる。パーイは最初は彼女を嫌っていたが・・・というストーリー。
 女の子同士の愛情を描いた青春映画。レズビアン映画ということで紹介されているが、西洋のレズビアン映画を思い描いてこの作品を見るとずっこけてしまう。普通の純粋な青春ラブ・ストーリーという方があっているであろう。このようなことは、普通の女の子でも若い時には誰にでも起こりうるのでは?という内容だ。また、資料によっては「ラブ・コメディー」とあるが、ほとんどコメディー色はない。
 全体的には普通の青春ラブ・ストーリーのような感じに仕上がっており、広い層に受ける内容に仕上がっている。ドラマティックなストーリー展開がないので比較的淡々とした流れなのだが、飽きさせずに最後まで観させてくれる。ストーリーも普通の人なら想像できてしまう展開だが、さわやかな感じで好感が持てる。
 主演の二人(オームとティナー)がとても魅力的だ。彼女たちが、この作品の魅力を引き立たせてくれている。パーイ役のオームはとてもかわいらしい。この人、一年前の作品、 「パーイ・イン・ラブ(Pai in Love)」<2009年>でもメイン・キャラクターを務めている。キム役のティナーはボーイッシュな姿が似合っている。
 三人目の主人公であるトムに思いを寄せるチェーン役のアリサラー・トーンボリスットと主役のオームは、タイプが違うものの顔つきが似ていて少々混乱するかもしれない。横から見るととても区別が付きにくい。アリサラー・トーンボリスットは、本作と同年に公開された「アフタースクール(After School)」<2010年>にも出演している。出演シーンは多くないが、歌手のイン・ブドーカンも存在感がある。たった一人道化役の女の子がいるのだが、彼女がチェーンの自殺を止めるシーンがおもしろい。この作品の唯一のコメディー・シーンともいえる。
 女性同士の愛を描いた作品だということは気にせずに、青春映画として楽しんで欲しい作品だ。歌もとてもいい。日本では、2011年の第3回アジアンクィア映画祭等で上映された。タイでの興行成績はUS$552,000と可もなく不可もなくといった成績だが、この作品には熱烈なファンがいるようだ。監督のサラサワディー・ウォンソムペートは女性で、本作が初監督作品。
 原題は「愛したい でも愛してしまった」と訳すのか?ちなみに、邦題の「ジェリーフィッシュ」とは、英語でクラゲのこと。「ジェリーフィッシュの恋」という邦題は、アジアンクィア映画祭で上映された際に付けられたもの。原題をいじるのはあまり好きではないせいか、どうして「ジェリーフィッシュの恋」なのという気がする。英題の「イエス・オア・ノー」では、何のことかわからないよといわれてしまうとそれまでなのですが。確かにクラゲは作品中に出てきました。水槽の中で泳いではいましたが…。

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